グラフ旭川

高橋 千鶴子さん

ＭＣオフィス・タカハシ
司会・料理講師

　子どもの頃から本を読むこと、書くことが好きでした。4歳から祖父と文通し「元気な字でよろしい、特に『お』が良い」なんて返事がくると『お』の字を一杯書いて送るような調子のよさも持ち合わせながら、毎晩母の読み聞かせに、空想好きな私はワクワクして人の喜ぶ顔が大好きな人間に成長しました。
　滑舌が良く、物言いがはっきりしているのでずっと放送部やらナレーター、アナウンスコンクールに出場し、当然アナウンサーを志しましたが、各局撃沈。「食」＝「命」と捉えていた母の影響で栄養士になりました。

53回　物損交通事故について

皆川弁護士の法律相談
旭川弁護士会所属弁護士　皆 川 岳 大

旭川総合法律事務所
旭川市3条通9丁目551-2（緑橋通）
TEL：0166-76-1087　FAX：0166-76-1187

第329回

動き出した白水沢地熱開発（その７）

大雪と石狩の自然を守る会
代表　寺　島　一　男

　地熱発電のもう一つの大きな問題は、地下の環境に及ぼす影響である。基本的に地熱発電は、自然に噴出している蒸気を利用する行為でなく、多くは地下深部から人為的に大量の蒸気と熱水を引き抜く行為だ。
　都合のよい物質だけが上がってくるわけではない。蒸気井によって異なるが、硫化水素、亜硫酸ガス、メタン、アンモニアなどのガス成分のほか、ヒ素、ホウ素、フッ素、塩化物ケイ素など不都合な物質も上昇してくる。
　そのまま放置放出されると、大気汚染や土壌汚染の負荷増大を招く物質だ。本来なら公害防止対策が取られるべき対象である。
　いまのところ硫化水素は脱硫装置により、亜硫酸ガスはシステムの内部で燃焼させる等して軽減させ、ヒ素等は熱水とともに地下へ戻されることになっている。だが、すべての汚染物質が拡散防止、回収されるわけではない。理屈と実際のズレは世の常識で、周辺植生に対する影響や河川水への影響など、絶えずリスクがつきまとっている。

（232）

画家　吉田　一雄

――ひきつけるもの――

　真赤な車体はどこから見ても高級な外車とすぐわかる。普通車とちがって車の長さも倍以上だ。車窓ガラス戸をあげうれしそうに手を振る。おーの声があいさつである。おくさんも鮮やかなスカイブルー色のパンツスーツを着て一緒に下りてくる。銀座を散策するスターのようだ。
　社長（現在会長）も若い頃からの身についたおしゃれで心地いい。
　四条二十四丁目に会社をもち、教材や事務器、文具と幅広い仕ごとをてがけている。

第7話

おばけ橋竜 神幽霊と竜神が同居する沼（新十津川町）

　明治の末、村医の五井先生が夜間に大和集落を自転車での往診帰り、沼近くの土橋で白い着物を着た若い女の人が赤子を抱いているのを背後に見た。父に話すと「以前、難産で母子とも死亡。お前に診てほしかったのでは…」。まもなく出産で苦しんでいるとの依頼で往診に行く途中、橋で再び空きビンを手にした同じ幽霊に出会った。橋のたもとに「おばけ橋」と木札を立てた。

こんの優眼科クリニック
旭川市曙1条6丁目　TEL25−8341
院長　今野　優

　外来で患者さんの診察をしている中で、よくある質問の一つに「白内障の手術は１回しかできないのですか」というのがあります。白内障の手術自体は1回しかできないのではなく、1回しかする必要がないことを話していますが、他の病気になってしまった時には、その治療が必要になります。今回は白内障の手術の後に生じる最も頻度の高い合併症である後発白内障についてのお話を―。

注意、手術後の視力低下

　白内障手術が問題なく無事に終わり、視力回復が得られて順調に過ごしていたケースでも、手術後しばらくたってから視力が低下してくることがあります。他の病気にかかってしまったためという場合もありますが、後発白内障が原因ということが多くみられます。
　現在の白内障手術は、水晶体の袋の前面（前嚢）を円形に切除し、水晶体の中身を超音波の器械で破砕吸引し、袋の後面（後嚢）は残し、その袋の中に眼内レンズを移植します。手術後数か月から数年経過したころに徐々に水晶体の後嚢が濁ってきますが、これは後嚢混濁と呼ばれます。この後嚢混濁によって視力低下をきたした状態を後発白内障といいます。

第29回　長根忠人

第四章　スピリチュアル

（11）宝治合戦
　井上恵子は、友達の川崎沙紀とその従兄弟の三浦義人から祠にまつわる話を聞いていた。

　12世紀末に源頼朝は武士の世を作ろうとして幕府を鎌倉に開いた。平家に一族のほとんどを殺された頼朝は、流刑地の関東武者の助けを借りて平家を打倒した。その武者達を将軍の立場で御家人とし、領地を安堵することで政を行おうと考えた。その御家人の中で有力なのが、妻政子の実家である北条氏と大きな勢力を持っていた三浦氏であった。その後二代頼家、三代実朝と源氏の嫡流が暗殺などで途絶えてしまい、将軍として京都から公家を据える事になった。これらには両氏の陰謀・勢力争いが関わっていた。北条氏は政子の地位により執権として政を将軍の代わりに行う事が出来ていたが、三浦氏は機会を狙って、虎視眈々としていた。
　北条時頼が第五代執権となったばかりの時、反対勢力との権力闘争が行われていた。時頼は幼い将軍を立て、大殿（先将軍九条頼経）を擁する一門である北条光時と争っていた。そこに三浦泰村が密かに大殿を抱きこみ、隙を狙っていた。
「執権殿どうされるおつもりで？」
従兄弟で配下の安達泰盛の質問に、
「うむ…。光時には評定衆の中に同志がいる。三浦氏とはいずれ一戦交えねばならない…。同時に決着はつけられる相手ではない！」

深く考えを及ぼしながら配下に指図していた。
「よし！方針は決まった！策を練る。一同、耳を拝借」
時の執権時頼は周到な策を練った。