グラフ旭川

優佳良織工房
優佳良織

優佳良織に新たな風を吹き込む
素敵な作品を続々、開発中！

　「優佳良織工芸館では、決められた作品だけを作っていましたが、この工房ができてからは、自分達が使いたいモノのアイデアを話し合って新作も試作しています」と明るい笑顔で語ってくれたのは、優佳良織工房の菅原操さん。優佳良織の創始者・木内綾さんから直接織りの指導を受け、綾さんが遺した全37テーマを全て織ることができる、ただ一人の“織り姫”だ。

「 レストラン オネット 」
伝統と新味の本格フレンチを親しみやすく

　「新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである」（サヴァラン『美味礼讃』）
　旭川で現代の本格フレンチを味わうなら、先ず「オネット」だろう。
　シンプルで居心地の良い佇まいの店は、以前は旭川調理師専門学校だった場所。昭和6年に旭川酒造会館として建てられた本館は市立図書館だった時代も。歴史を感じながら静かに食事を楽しむのも良い。

第76話

馬頭観世音の化身 大男に懇願された桜の木 （芦別市）

　芦別市常磐町は、芦別市と赤平市を結ぶ国道38号線沿いに位置し、空知川をはさんだ対岸とは常磐橋で結ばれている。
　自動車が普及するまでは馬が唯一の運搬手段であり、亡くなった愛馬は橋のたもとの馬専用墓地に手厚く葬られていた。1912年（大正元年）、運搬組合が建てた馬頭観世音堂のそばに桜の大木が植えられていたが、あるとき地主がそれを伐採してしまった。

その夜、宿屋では、
「おかみさん…、すみませんね。美鈴の為に、辰吉さんに残ってもらって」
猿吉は、桜（桔梗）と遅い夕飯を取りながら、明日の事について話をしていた。
「いえ、辰吉さんがきっと美鈴さんを元気にしてくれますよ」
桜は、少し心配そうに話していた。

第397回
春を呼ぶ卒業式

　三月上旬、卒業式と修了式が続いた。と言っても学校ではない。私の係わる会が運営する、大雪山講座「ひぐま大学」と自然学園「グリーンフォーラム旭川」（ＧＦＡ）のそれである。
　ひぐま大学は大雪山系をフィールドに、主として高校生以上の市民が学ぶ二年制の自然観察講座だ。ＧＦＡは小学生を対象にした単年制の自然体験教室。フィールドの大半は郊外や近隣市町村の森や川で、身近な自然をその対象にしている。
　ひぐま大学は一九八一年の開講で、今年で三十八年になる。その前身は一九七四年に始めた「森の学校」で、一九八〇年に「川の学校」「山の学校」も加わった。
　系統的なカリキュラムを持たない単発的な行事だったため、息の長い自然教育の場にする必要があるとして、現在の体制に組み替えられた。

ギャラリーシーズ オーナー 久木 佐知子

平成に育まれたシーズ

　春の陽光に誘われ遠出をしたくなる季節となりました。桜前線も北上しています。春は別れと出会いの季節ですね。進学や就職で新生活をスタートさせた方もいらっしゃると思います。
　イノシシ年の本年は春の統一地方選挙にはじまり、天皇陛下の退位と新天皇の即位、新元号への改元、秋には消費税10％への転換など大きな出来事が目白押し、後に歴史の重要な1ページとして刻まれそうな年になることが予想されます。皆さんはポスト平成の新時代にどのような夢や期待をお持ちでしょうか。