グラフ旭川

「 井泉二条店 」
東京下町の伝統を受け継ぎ旭川で47年

　とんかつは馴染み深い料理だが、「家庭でやるとなると、『うむ…』と、うなり声をあげるようなのは、なかなかにできない」とは池波正太郎。日本生まれの洋食で、和食とも言えるとんかつは奥が深いものだ。

旭川弁護士会所属弁護士　皆 川 岳 大
旭川弁護士会所属弁護士　青 山 和 志

旭川総合法律事務所
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第405回

紅葉の恵庭渓谷

　そんな渓谷があるのか。スタッフのＩさんからその名を聞いたとき、ふと口から漏れた。釣りはしないが、山登りの一路として各地の渓流はよく遡った。しかし、記憶をたぐり寄せても、その名前は出てこなかった。
　Ｉさんは、大雪山講座「ひぐま大学」の長年のスタッフだ。数年前に旭川から居を移し、いまは恵庭市に住んでいる。
近くにいい山とすてきな渓谷があるの。彼女のことばにスタッフ一同動かされて、今年の講座の修学旅行は、支笏湖行きとなった。
いい山とは、イチャンコッペ山だ。支笏湖のカルデラ壁を北から支えるようにして立つ、標高八九二メートルの小さな山だ。
　登りはじめこそカルデラ壁の急登になるが、後はなだらかな起伏が延びる稜線で、二時間ほどで山頂に立てる。

第105回

第四章　スピリチュアル

（87）新たな旅立ち
辰吉（福之輔）と桜（桔梗）は、『福寿会』の三個の宝玉をどうするかを考え続けていた。
「桜、『心魂の鈴』を、もう一度貸してくれないか？」
辰吉が、何かに吹っ切れたような表情で、桜に頼んだ。
「はい。辰吉さん」
　桜は、鈴を辰吉に渡した。
「有難う。……」
辰吉は暫く鈴を見詰めていた。桜には、長い時間が経ったように感じられた。辰吉が、徐に鈴を微かに揺らした。
「りりりりりりりーん！りり、りりりりりりりーん」
今までに聞いた事のない、涼やかで凛とした音を鈴が奏でた。
「辰吉さん…、素晴らしい音色…」
桜は思わず、呟いた。
「……」
辰吉は無言でいたが、表情は凄く穏やかで何かを悟ったようだった。
「うん。決まった。その通りにしよう」
辰吉は、そう言うと、鈴を桜に返した。
「辰吉さん……」
桜は、答えを求めた。
「桜、俺の心は決まったよ。それを鈴も賛成してくれたから、素晴らしい音色で答えてくれたんだ」
辰吉は穏やかに答えた。
「決まったとは？」
桜が更に尋ねると、
「うん。『白龍の珠』と『神仙の数珠』をどうするか？俺の最終判断を鈴に相談したんだ」
「最終判断？」
「そう。桜は、どうしたら良いと考えていた？」
辰吉は、桜の考えを確認した。
「私は、辰吉さんが、二つの宝玉を何所かに隠すと言う事に賛成だけど…。其処を何所にするかは分からないけど」
桜はそう言うと、懐の鈴に触れた。

第84話

聖台ダムの恩恵 名前に後押しされて困難を克服 （美瑛町）

　聖台ダムは、ＪＲ北美瑛駅から東に4kmの辺りにある。美瑛町から旭川市緑が丘地区までつながる高台は神楽高台や東御料地と呼ばれていたが、農民運動に名を残す大争議の末、4,700町歩が払い下げられた。その「聖恩」に感謝して記録にとどめるべく「聖台」と名付けられた。

なかむら 美瑛町字三笠 TEL：090-7502-7596 営／午後11時〜 　　午後3時 休／火曜、水曜、木曜

田村能里子さんのアトリエ訪問と話題の3つの美術展

　ギャラリーシーズは毎秋、美術ツアーを開催しています。今年は東京と横浜を美術散歩する「田村能里子さんのアトリエ訪問とこの秋話題の3つの美術展」を企画し、15名の方が参加してくださいました。
　田村能里子さんは、画業50年を迎えてますますお健やかでした。世界的にも数少ない女流壁画家であり、日本屈指の洋画家のお一人です。東京・世田谷区にあるアトリエに伺い、30年前に中国・西安のホテル（旧唐華賓館）のロビー用に制作したデビュー作の壁画から65作目の新作壁画まで、各作品への思いや制作秘話を映像とともにご披露くださいました。