グラフ旭川

旭川弁護士会所属弁護士　皆 川 岳 大
旭川弁護士会所属弁護士　青 山 和 志

旭川総合法律事務所
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第431回

利尻山のこと

　「北海道の利尻山は一七一九メートル。島全体が山そのものになっているような地形で、海上から眺めれば、利尻富士の名にふさわしく、駿河湾から仰いだ富士山にそっくりの秀麗な山容を見せている」。『花の百名山』を著した田中澄江は、続編の『新・花の百名山』でこのように述べている。
　一方『日本百名山』を著した深田久弥は、「島全体が一つの山を形成し、その高さが千七百米もあるような山は、日本には利尻岳以外にはない」と述べ、比較として屋久島を取り上げ「全島が山で、二千米に近い標高を持っているけれど、それは八重山と呼ばれているように幾つもの峰が群立しているのであって、利尻岳のように島全体が一つの頂点に引きしぼられて天に向かっていない」と記している。

第131回

第四章　スピリチュアル

（113）分離…
　混沌としている福之輔の深層心理場。静かに横たわる福之輔の心魂を桔梗は見詰めていた。桔梗の心魂を隔離していた心魂天が、話を続けた。
「まず、もう一度状況を説明するけど良い？」
「はい。心魂天様。ふー」
桔梗は、気持ちを落ち着ける為に息を深く吐いた。
「そう。呼吸を整える事は良い事ね。神仙が無理に多恵を福之輔の深層心理場に連れて来たのが間違いの始まりだったの。深層心理場とは、本人も自覚していない、本来の魂が司る所なの。其処には、魂が誕生してから、今までの経験が積み重ねられているの。桔梗が知っている福之輔は一部分で、この部分から無意識に情報を得て生きているの。一緒に居て何時もと違うと感じた事は無かった？」
心魂天にそう聞かれた桔梗は、
「…そう言えば、二人が危険に陥った時、福之輔様は、思いもよらない行動を取る事が有りました」
桔梗は、福之輔の不思議な行動を思い出していた。
「そう、それは福之輔の前世の記憶から出たものでしょう」
「前世の記憶？」
「そう。輪廻転生、生まれ変わりと言うのを聞いた事が有るでしょう？」
心魂天は確認する様に桔梗に聞いた。
「はい。そう言う事は亡き母から聞いた事が有ります。私は亡くなった曾祖母の生まれ変わり、左腕に同じ痣が有ると…」
そう言い、左腕を押さえた。

図1　馬場ちえみ他：日本老年医学会雑誌、42;353、2005より

ミューク 旭川市緑が丘3条3丁目 TEL：0166-65-8605 営／月曜日　午前11時〜午後2時半 　　火曜日〜日曜日 　　ランチ　午前11時〜午後3時 　　　夜　　午前5時半〜午後9時 休／木曜日、第2、第4日曜日

2022年 話題の美術展から

　今年の美術界はフランスの巨匠エドゥアール・マネの生誕190年をはじめ、抽象絵画の最初期の画家ピエト・モンドリアン生誕150年。「モナリザ」をはじめとした後世に受け継がれる傑作を残し、他にも数多い分野で実績を残した稀代の天才・レオナルド・ダ・ヴィンチ生誕570年。今なお建築中の「サグラダ・ファミリア」のアントニ・ガウディの生誕170年など、美術界・建築界の巨匠が生誕の節目を迎えます。また美術展では東京国立博物館150周年や大阪中之島美術館の開館など、注目を集める展覧会・美術展がたくさんあります。2022年に是非みておきたい話題の展覧会をご紹介いたします。

（11）釧路の詩人

　私が釧路の人となったのは、昭和六十一年三月からたった一年だったが、その一年は実に色濃いものだった。
　詩人協会の名簿で私が釧路人になったことを知った畑野信太郎さんは、すぐ声を掛けてきてくれて、会合はもちろん自宅にも招いてくれた。詩人仲間やかつての教え子達が集まって、にぎやかな時間だった。
　昭和四十八年、室蘭に住んでいた頃、今まで見たこともなかった花と出会った。入江好之さんに手紙を書いて、誰か草花に詳しい方を教えて欲しいと頼んだ。それで入江さんが教えてくれた人が、釧路の荒沢勝太郎さんだった。
　早速、荒沢さんと私の花の名を通した交流が始まった。荒沢さんは、御自分の著『亜寒帯の花』を送ってくださり、それは私の花の大切な辞典となった。

旭岳温泉と天人峡温泉（後編）
〜神々しい風景、人との出会い〜

　’21年9月末の話の続きです。旭岳温泉を下り、上忠別橋を渡って左折すると、天人峡温泉までは8�qです。途中、右手にある脇道へ入り、約500m進んだところにあるパワースポット「森の神様」に立ち寄ります。そして羽衣トンネルを抜け、左手の七福岩駐車場に車を停め、柱状節理の絶壁を見学。七福岩のうち突き出した二つの岩が、両手を合わせて拝んでいる姿に見えました。