グラフ旭川

旭川弁護士会所属弁護士　皆 川 岳 大
旭川弁護士会所属弁護士　青 山 和 志

旭川総合法律事務所
旭川市3条通9丁目551-2（緑橋通）
TEL：0166-76-1087　FAX：0166-76-1187

第444回

美の回廊・厳冬の大函

　二月中旬、久しぶりに層雲峡の東端にある大函の中を歩いた。今年度最後の大雪山講座「ひぐま大学」があって、二十七名にもなった参加者と“函抜け”の醍醐味を味わった。
　高さ三〇〜四〇メートルの柱状節理の岩壁が、長さ約七〇〇メートルにわたって両岸に立ち並ぶ渓谷は、スケール感に満ちた美の回廊だった。
　三〇メートルそこそこの川幅を、フルに石狩川の本流が流れるため、水深の下がるこの季節しか通れない。それも流れがすべてが雪の下になるわけではない。流れが見えるところもあれば、見えなくてもうかつに乗れば落ちるところもある。スノーシューを付けて、肩幅ほどのスノーブリッジを左右に探しながら歩くのだ。
　そのちょっとしたスリルもさることながら、岩壁の真下を岩肌に触れながら歩くので、その迫力は満点である。

第144回

第四章　スピリチュアル

（126）時空の祠
　井上恵子と三浦義人が居る、大樹の洞穴に声が、再び木霊した。
「そう…、お前達は合格した…」
「何処から…聞こえる？」
義人は辺りを見回した。
「……」
恵子は、無言で懐の鈴を抑えた。
「りりりりりりりーん」
鈴が、二人の気持ちを落ち着かせる様に、凛とした音色を奏でた。
「…うん。恵子ちゃん有難う。落ち着いたよ」
義人は、気持が落ち着き、冷静な判断が出来るように感じた。
「うん、私も落ち着いたわ」
恵子も心の中が明鏡止水の状態になった。
「素晴らしい。わしはこの大樹の、言わば精霊と呼ばれている者だ」
その声は、穏やかに二人に話しかけて来た。
「大樹の精霊？」
二人は顔を見合わせ、理解出来ているか確認し合った。義人は頷き、
「その大樹の精霊が、何の用で僕達を呼んだのですか？」
洞穴の上を見て行った。其処に微かな波動を感じたのだった。

カフェ チャター 旭川市忠和7条5丁目8の17 TEL：0166-56-1526 営／午前9時〜午後6時(LO午後5時半) 休／日曜日

秋の美術散歩　京都・大阪 〜二都物語〜

　ギャラリーシーズでは毎年、話題の美術展や名画を巡る美術ツアーを開催しています。今年は観光地としても人気の高い京都と大阪を巡ります。
　今回の目玉のひとつは京都国立博物館の特別展「東福寺」です。紅葉の名所として知られる東福寺は、鎌倉時代に創建された京都を代表する禅寺のひとつです。このたび300年ぶりに大修復を終え、鮮やかに彩色が蘇った五百羅漢図(重要文化財)全50福(縦170cm、横90cm)を鑑賞します。

（24）祝賀会さまざま

　北海道文学館に関わってから、各ジャンルの人達との交流が深まり、どれほどの出版祝賀会や受賞祝賀会に出席する機会に恵まれたことだろうか。その中からほんの少しだけ記してみたいと思う。
　沢田誠一さんの小説『斧と楡のひつぎ』(昭48・6)の出版記念会には、室蘭から駆け付けた。
　長く小説を書いてきた澤田さんが北海道文化賞を受賞し、その祝賀会の帰りに、詩人・更科源蔵さんの旧友の山内栄治さんに誘われて、山内さんの行きつけの居酒屋「良」に寄り道した。

ブラボー！
国内最古の国宝誕生！

　昨年11月、とても嬉しいニュースが飛び込んで来ました！白滝遺跡群から出土した石器類約二千点が、道内二件目にして国内最古(旧石器時代)の国宝指定に答申されたのです。そして今春、国宝指定されます。
　幼い頃から石や化石に興味があった私は、黒曜石(オブシディアン)から出来たこれら旧石器時代の石器類の見学に何度か訪れています。いつ見てもワクワクします。

第八回　弥生

　3月は旅立ちの季節、花を贈り合う機会も増えます。そこで今回は春のブーケにもよく登場する、パステルカラーの花を集めました。